NHK出版からでたこの本、僕も後書きを書くお話をいただくまで存在を知らなかったんですが、なかなかすごい本でした。

乱暴に一言でまとめるとすると、「自分もそこに加担している、この壊れつつある世界で、私はどう生きていったらいいんだろう?」という問いに答えを見つけるために、3組の家族と共に暮らした日々について書かれた、ドキュメンタリー。

一番悲劇的だなと思うのは、この地球で暮らすほとんどの人間は、善良で、誰かを搾取したいとも、環境を壊したいとも思っていない。思っていないのに社会全体で見ると、搾取と略奪、破壊が起きているという現実。

こんな現実ってどこからきているんだろうね?

僕としては、それは僕らの暮らす社会を規定しているパラダイムや、そこからうまれる「関係性」という構図から再生産され続けていると思っているんだけど。それらを再生産を補強しつづけいるのは僕らの言説、メディア、学校教育などなんだろうね。

ちなみに僕が書いたあとがきは、greenz.jpにそのまま全文掲載させてもらったので、よかったらそちらもご覧ください。